住まいと省エネ

地球の温暖化、エネルギー問題が叫ばれる中、住宅エコポイントや太陽光電、太陽熱利用、省エネ改修など、昨今たくさんの補助や税の優遇措置など設けられるようになってきております。

 お家、暮らしの省エネを考えることは、地球全体の環境を考えることにつながります。

「豊かさ、快適さ、便利さ」を求めるあまり、生活の基本的な部分が危うくなってきていると言われておりますが、その「豊かさ、快適さ、便利さ」が空虚なものにならないようにしていきたいものです。

 

省エネ住宅・・・その一 断熱性を高め、熱のロスや侵入の少ない家

高断熱・高気密住宅など、冬季は暖房で暖めた熱を外部にもらさないようにし、夏季は外部からの熱を取り入れないようにする。建物の器として省エネを図る。

「次世代省エネルギー基準」で、寒暖の差がある日本を6つの地域に分け、断熱材の種類及び厚さで決まる断熱性能、窓やドアなどの開口部の性能、日射遮蔽の基準などが細かく決められています。

断熱の性能だけがよくても、特に温かい地域では、夏季に日射遮蔽や通風を考えてないと、熱がこもる家になります。

 冬の暖かさは、先進の高断熱・高気密の技術で、夏の涼しさは日射遮蔽の長い庇や縁側、スダレなどの日本の伝統的な手法が融合して初めて、省エネでエコな住宅となります。

一時期、外断熱か内断熱とか話題になりましたが、省エネを考える上では、あまり関係のないことであります。

省エネ住宅・・・その2 耐久性の高い建物

家庭から出るゴミは年間で約1トン、40坪の木造の家を取り壊した場合100トンの廃棄物が発生すると言われています。なかには、リサイクルできるものもありますが、家庭ごみの100年分と考えれば、途方もない資源の無駄使いです。

そこで、耐久性の高い建物の指標として、地震にたいする建物の強さ、建物の劣化のしにくさ(木材の腐朽等)、メンテナンスのしやすさ等の指標がしめされ、より高耐久な家にしていくことが、重要とされています。

また、ハードとしての器だけの耐久性があっても、変化していく住まい方というソフト部分にも対応できる住まいが求められています。

以上が耐久性の高い住宅とされています。

 

震災等は別として、よっぽどの手抜きか、家に住まずによっぽどほったらかしかしない限り、家の寿命がきて、パタッといくということはありません。残念ながら、ほとんどが人為的に壊されます。

器としてのハード面、暮らしというソフト面に目をむけるのはもちろんのことですが、家族のあり方、社会のあり方が問われる大きな問題も含んでいます。

住まいと省エネ・・・その3 建材が背負っているエネルギー

お家は木、鉄、アルミ、ビニール、セメント、ガラスなどの材料、それらを原料として作られる工業製品など、様々な建材が集まってできています。

省エネを考える上で、建材が生産される時のエネルギー、輸送のエネルギーなども考える必要があります。

例えば、森林で生産される木材は大きくなるときに、水とお日様の太陽エネルギーしか必要としません。生産時に多くのエネルギーを必要とするアルミなんかに比べると、非常に省エネな建材であります。なんでも生産時に必要なエネルギーを比べると、アルミ缶1個を作るのに、割り箸500膳分のエネルギーがかかるらしいです。

 

住まいと省エネ・・・アクティブソーラーとパッシブソーラー

環境負荷の大きい化石燃料や原子力に頼らず、太陽光発電や太陽熱温水器などのように、自然エネルギーで電気や熱を能動的に作りだし、まかなおうとすることを、アクティブソーラーと言われています。

それにくらべて、日本の伝統的家屋にみられるよう、庇や軒の出、欄間や地窓、襖を開け放てば広々として間取りなど、遮光や通風に配慮し、建物自体で省エネを図ろうとする手法をパッシブソーラーといいます。

住まいの省エネを考える上では、どちらも大切なことですが、目新しい設備や技術が取り沙汰され、地域ごとに、培われてきた、昔からの知恵がなおざりにされないようにしたいものです。

(家のつくりようは・・・)